「この家でよかった」と毎日思える、暮らしの工夫7選#column

― 平屋・ヌック・ランドリールーム……今どき間取りの“本当の価値”とは? ―

この記事を読めば分かること

  • 家づくりを考えるあなたが、「毎日の暮らしで後悔しないための」7つの最新間取りアイデアを知ることができます
  • トレンドの間取りが、どうして人気なのか?どんな暮らしを生み出すのか?を、具体的な生活シーンを通して理解できます
  • 単なるオシャレや流行ではなく、“あなたの毎日”にぴったりの空間を見つけるヒントが手に入ります

はじめに

「ただいま」と玄関を開けた瞬間、ふわっと木の香りがする。隣の土間スペースでは子どもが泥だらけの靴を脱いでいて、奥ではキッチンに立つ奥さんが笑って手を振る。
そんな情景が、あなたの中に浮かびますか?

家は、帰る場所であると同時に、“あなたの生き方そのもの”を表す場所でもあります。毎日を心地よく過ごしたいなら、「どんな空間にどんな工夫があるか?」を知っておくことが大切です。

今回は、「住んでから後悔しない」ために知っておきたい、最新の住宅トレンドを7つ、具体的なエピソードを交えて紹介します。

1. 2階がないだけでこんなに楽?「平屋という選択」

朝6時。まだ寝ぼけた体で階段を上がるのは、正直つらいですよね。
でも平屋なら、そんなストレスとは無縁です。寝室もリビングも収納も、すべてワンフロアに。

年配の親との同居や、小さなお子さんのいる家庭、将来の老後までを見据えるなら、バリアフリーな平屋は、まさに“今からの暮らし”にぴったりのスタイルです。

2. ひとり時間がうれしくなる「ヌックという小さな秘密基地」

土曜日の午後、リビングの片隅。小さな木のベンチに腰かけて、膝にはお気に入りの文庫本。
そんな「自分だけの小さなスペース」があるだけで、家の心地よさは何倍にも膨らみます。

階段下のちょっとした空間や、リビングの一角を活かせば、そこは“書斎以上に集中できる場所”になります。

photo of gel candle on board beside pillow

3. 洗濯→干す→片づけるが5歩以内!「ランドリースペースの神動線」

共働きのあなたにとって、洗濯の負担は意外と大きくありませんか?
洗う → 干す → 畳む → しまう……これが、ひとつの部屋で完結できたら?

そんな願いを叶えるのが、ランドリールーム+ファミリークローゼットの組み合わせ。雨の日も花粉の季節も、洗濯が楽になるだけで、生活のリズムが変わります。

4. バルコニーを“あえてつくらない”という合理的な判断

「洗濯物を干す場所」だったバルコニー。
でも、室内干しが当たり前になった今、掃除や雨漏りリスクを考えると、「本当に必要?」という疑問がわいてきます。

そこで最近増えているのが、バルコニーを設けず、その分のコストを他の機能的な空間に回すという考え方。スッキリとした外観デザインにも一役買ってくれます。

5. 壁と一体化する美しさ「造作収納のある暮らし」

テレビ台の裏にコードがごちゃごちゃ……そんな景色、見たくないですよね?
造作収納なら、壁と一体化したような美しいデザインで、収納力も見た目も◎。

収納もインテリアの一部。住む人のセンスが空間に表れる、そんな上質な暮らしを叶えます。

6. 鍵・照明・空調がスマホで完結「IoTでスマートライフ」

夜遅く帰ってきたとき、スマホからエアコンを操作できる。
旅行先でも、家の防犯を見守れる。そんな“リモート操作”が当たり前になる時代。

IoT住宅は、あなたの生活をもっと“楽に、安全に、効率よく”変えてくれます。

7. 土間があると家の自由度が10倍になる

外と中の“ちょうど間”。それが土間です。

DIYの作業場に。ペットのケージ置き場に。自転車の整備スペースに。アウトドア用品の収納に――
汚れを気にせず使えるこの空間があるだけで、暮らしの可能性が広がります。

まとめ:「暮らしやすさ」は、“目立たない工夫”の積み重ねから生まれる

家づくりでいちばん大事なのは、派手さではありません。
それよりも、「あの時こうしてよかったな」と思える工夫を、どれだけ詰め込めるか。

平屋、ヌック、ランドリースペース、スマート設備、土間……。これらは、あなたの毎日を少しずつ楽に、楽しくしてくれる“縁の下の力持ち”です。未来のあなたが、家の中で「今日も気持ちいいな」と感じられるように。
家づくりは、「今の自分」と「これからの自分」へのプレゼントなのかもしれません。