選択で“失敗したくない人”へ。新築の後悔ゼロを叶えるカーテンプランニング術 #column
「とりあえず無難なものにしておこうかな」と、深く考えずに選んだカーテン。引っ越してから「部屋の雰囲気に合っていない気がする……」と感じてしまった、そんな経験はありませんか?
新築の引き渡しが近づくと、家具や家電、照明の手配で手一杯になりがちで、カーテンはどうしても“後回し”にされがちです。
でも実は、カーテンこそが空間の印象を大きく左右する「最後の仕上げ」。遮光性や断熱性といった機能面でも、暮らしやすさに直結する重要なアイテムなのです。
この記事では、新築のカーテン選びで後悔しないためのポイントや、機能性・デザイン・タイミングの考え方まで、丁寧に解説していきます。
◆この記事を読めばわかること
- カーテン選びでよくある失敗例とその理由
- 機能性やデザイン、価格から考える選び方のコツ
- 窓の種類や方角に合わせたおすすめのスタイル
- 施工のタイミングや、既製品とオーダーの違いと使い分け方
1. カーテンでありがちな後悔……その理由とは?
新居に引っ越してから、「なんだかカーテンが合っていない気がする」「もっとちゃんと選べばよかった」と思う方は少なくありません。
【よくある後悔の例】
- 丈が短すぎてスースーする、逆に長すぎて床に引きずってしまう
- 部屋のインテリアとカーテンの色がちぐはぐ
- 遮光性が足りず、まぶしくて眠れない
- 外からの視線が気になって落ち着かない
こうした後悔の多くは、「とりあえず間に合わせで買ってしまった」「全室を同じデザインで揃えた」など、 じっくり考えずに決めてしまったことが原因です。
2. 快適な暮らしを支えるカーテンの機能性に注目
カーテンは見た目だけでなく、住まいの快適さを大きく左右するアイテム。機能性にもしっかり目を向けて選びましょう。
◆遮光・断熱・遮熱性能
- 東向きの部屋には、朝日を遮る遮光カーテンがあると安心
- 西日の強い部屋には、遮熱・UVカット機能つきのレースカーテンを重ねると効果的
- リビングなど広い空間には、冬の冷気を防ぐ断熱カーテンを
◆防音・防炎・防汚タイプ
- 幹線道路沿いなどでは、防音機能のあるカーテンでストレス軽減
- キッチンやダイニングには、防汚・防炎加工のカーテンが便利
→ 部屋ごとの役割や用途に応じて“機能”で選ぶと、日々の快適度が格段にアップします。
3. デザイン選びのコツは「暮らしとの調和」
カーテンのデザイン選びには、単なる好み以上に“暮らし方”との相性が大切です。
◆1. インテリアとのバランス
- ナチュラルテイストには生成りやグレージュ、リネン風の生地
- モダンな空間にはグレーやブラックの無地や幾何学模様
- 北欧風なら柔らかいカラーに温かみのある柄を組み合わせて
◆2. 昼と夜の見え方に注目
- 昼は光を取り入れつつ、夜はしっかり目隠しできるかがポイント
- 特にレースカーテンは、外からの見え方も確認して選びたい
◆3. 家族のライフスタイルに合わせる
- 小さなお子さんがいる家庭では、汚れに強く洗える素材を
- ペットのいる家庭では、爪が引っかかりにくい生地を選ぶと安心
→ サンプルを取り寄せ、実際の光の下で色味や透け感を確認するのが失敗しないコツです。

4. 窓の種類と方角別に見る、カーテンスタイルの選び方
カーテンは、窓の形や方角によっても選び方が変わります。
◆掃き出し窓(床まである大きな窓)
- ドレープ+レースの2枚構成が基本スタイル
- スタイリッシュに仕上げたいなら縦型ブラインドもおすすめ
◆腰高窓(腰の高さにある窓)
- ローマンシェードでスッキリ見せると空間が広く感じられる
- 子ども部屋なら、カラフルな色柄で遊び心をプラス
◆小窓・スリット窓
- カフェカーテンやプリーツスクリーンで程よく目隠し
- 植物や雑貨と組み合わせて、見せる窓にするのも素敵です
◆方角別の選び方
- 南向き:遮熱+通気性を両立できるタイプを
- 北向き:寒さや結露に強い厚手カーテンを
- 西向き:遮熱性とUVカットに優れた生地を
- 東向き:朝日対策として遮光+UVカット機能のあるレースを
5. オーダーと既製品、どちらを選ぶ?購入タイミングは?
◆既製品のメリット
- 比較的リーズナブルで手に入りやすい
- 引っ越しの直前や直後でもすぐ購入可能
◆オーダーカーテンのメリット
- サイズがぴったりで見た目が美しい
- 生地やスタイル、仕立て方まで自由に選べる
- ショールームやプロの提案を受けながら決められる
【ベストなタイミング】
- オーダーなら引き渡しの1ヶ月前には相談開始が理想
- 間取り図や現地での採寸が可能になったらすぐ動く
- 引っ越し当日に備えて、仮カーテン(ロールスクリーンや突っ張り式)を用意しておくと安心
→ リビングなど人目に触れる空間はオーダー、寝室や個室は既製品を上手に組み合わせて、コストと満足度のバランスを取りましょう。
まとめ
カーテンは、暮らしの快適さや空間の印象を大きく左右する存在です。
「なんとなく」で決めてしまうと後悔のもとに。だからこそ、早めに計画を立てて、部屋ごとの目的や機能に合わせたカーテンを選ぶことが大切です。
住宅展示場やショールームでは、カーテンの生地感や採光・遮光の違いを実際に体験できます。
“なんとなく”から“自分らしい空間”へ──。
あなたらしい暮らしを整える第一歩として、カーテン選びを見直してみてはいかがでしょうか。